作るということ

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先日、「1/1ボトムズ」の個展を見に行った。
「根性試しに作ってる」というフレーズ、アタマの中で木霊して、僕の心を揺さぶる。
僕はだいぶいい所まで生きてきてしまっている。このフレーズに、僕は何か証明するために、自分にできる精一杯の根性を見せる頃合なんじゃないかと気づかされたような気がする。
いやまあ、人生の中のどの地点にいるかなんて関係は無いのかもしれないけれど、ともかく!僕は、今、何か根性を試さなくっちゃいけないんじゃないかと思っちゃったのだった。
なんてったって、ここにバカな根性を試してるヤツがいるんだからさ。
ボトムズなんて、芸術じゃない。役に立たない。文化的な評価なんてされない。
だけど、kogoroはそれを作りたかったのよ。
無駄に過剰な熱情をそれに賭けたかったのよ。
僕はねえ、その熱情に、強烈にシンパシーを感じるね。
僕は会期中、何度か足を運んだけど、もうね。見てるだけでウルウルっときたね。
ボトムズなんて僕はファンじゃない。このバカなモノを作り上げたその根性に、よくやった、と。