武産合気

 いやぁ、本日もぽんぽんぽんぽん投げられてまいりました。体中ガタガタです。投げられすぎて終いには目が回ってきた。
 ほんでも、今日はちょっと役得。可愛いぢょしこぉせいに投げられました。
 って、ウチのコゾウよりもイッコ下らしいので。おじさんショボーン。
 こうして合気道に行きだして思うのですが、暴力って怖いですね。
 自分がどれほど弱いか、身を持ってわかりますね。黒帯締めてる人だって、……


もちろん僕よりも強いに決まってますが、やっぱりピンキリで、師範代の方がずっと強いし、何人かいる師範代の中でも強い人がいるし、もちろん師範はそれよりずっと強いわけです。
 僕が何ヶ月か合気道をやってるからって、そんなん強くなんてなれっこないです。技の一つや二つ覚えたっていざという時、何の役にも立ちっこないです。
 もし何かあったら、とりあえず逃げることに集中します。何か技を使えるとかそんなことは考えてもいない。咄嗟の時に的確な技が出せるとは思えないし、技を出しそこねて自分がケガしそう。
 でもねえ、別にプライドは傷つかないんですよ。
 だって、僕は強い、弱いということの意味がわかりましたから。
 あえて喧嘩とかしなくても、自分のプライドを確かめる手段は毎週あるんですからね。
 それに合気道は怖いです。
 ヘタクソの方が相手にケガをさせることが往々にしてあるんです。
 こないだ、手首を掴んで投げる動作をした時に、師範にきつく注意されました。肘を十分折りたたまずに投げようとすると肩が外れるんです。
 あるいは片膝を出して投げる時に方向を間違えると、出した膝で背骨を折るんです。
 師範は「実戦だとそうやるんだけどね」とサラッと言います。
 師範は塩田剛三の最後の弟子の一人なんですが、奥歯がありません。
 稽古で皆ガタガタになって抜けちゃったのだそうです。
 合気道って優雅な感じがしますが、全然ウソばっかです。本気でやったらそんなふうに「健康のため」にはならないでしょうね。師範は「俺は本気でやりたいんだ、ほんとうは」って言ってましたが…。
 試合をやる合気道の流派もあるみたいですが、それってどうなんだろう。
 僕にはちょっと想像できません。技から逃げようとしている時に無理やり技をかけたら…体を壊すんじゃないでしょうかねえ。
 それとも超有段者じゃないと認めないとか。
 どっちにしろ、僕には今のところ乱組み手も遠い先の話ですが。

9 thoughts on “武産合気

  1. どうも3人の1人です。あと2人捜索中です。
    試合をやる流派の合気道といえば、名前は
    忘れたけど故小渕首相がやってたそうですな。
    あの方、5段か6段かで実際はえらく強いそうで、
    新右翼で格闘技マニアの鈴木邦夫が実際にその合気道で
    稽古の相手をして「この人には勝てない」と思ったそうです。
    もしかして歴代首相で最強?
    私も合気道やりてえ?。

  2. 僕の会社の同じフロアの人が師範代をやってて、比較的安い月謝で教えてもらってます。
    場所も区民体育館だしね。
    試合はしないけれど、誰が強いか、誰が見てもわかるわけですから、これはスポーツではなく真剣な遊びでしょうね。
    こういうのをやるには、好き嫌いの問題であって向き不向きは関係ないんじゃないでしょうか。
    僕はヘタクソで不器用だと自分でも思いますが、ちょっと怖くてドキドキして楽しいです。
    都内にお住まいでしたら紹介しますよ。

  3. 話を聞いてて(見てて)、自分も久しぶりにやりたく
    なりました。
    こんな時に知り合いがいたら...なんて思います。
    残念ながら、当方も関東ではなくとうほぐです。

  4. ダイジョブ。「合気道」と「住んでる場所」でぐぐれば大抵、道場が見つかりますよ。
    でも、やっぱり誰か知ってる人と一緒にやりたいですよねー。ボキもシャイなんで。

  5. 試合がある合気道を少々嗜んでいる者ですが、
    意外に思われるかも知れませんが試合ではほとんど
    骨折などの大怪我はおこりません。
    (捻挫や打撲などの軽い怪我はちょくちょくあります)
    なぜなら相手は技を防御もすれば返し技も使いますので、
    そうそう簡単には型のように奇麗にはかからないからです。
    また、捨て身技にさえ気をつけていれば、
    完全に極まった場合も技をかけた瞬間に直ぐに骨が
    折れるわけでは無いですので、相手がタップをすれば
    終わります。プライドなどのプロの試合においてさえも
    寝技で関節が極まっても折れるまで我慢する選手は
    まれですよね。
    怪我は柔道やフルコンタクト空手よりも少ないぐらいです。
    立ち関節技が主体な分だけ、よほど意地を張り
    完全に技が入ってもタップをしなかったような場合を除き、
    直接的なダメージが後に残らないからです。
    普通に入門3ヶ月前後で七級の人でも
    安全に組手は出来ますよ。

  6. いらっしゃいませ。
    なるほど、きちんとした指導の下にやっていれば危険なものではないということですよね。
    僕も道場に通い始めてから1年近くなります。このエントリを書いた時から、やはり考え方も変わってきていますので、また近々どう思っているか書いていこうと思います。
    確かにこのエントリだけ読むと「合気道は危険な武道」と言っているように思えますしね。

  7. たまたま見かけたので書き込みますが、通りすがりです。
    私は、試合のある合気道と試合の無い伝統的な流派の両方経験の有段者なのですが、まず技の限界を知る意味で試合経験または喧嘩や他の試合のある武道で経験を積むことは、重要だと思いますよ。でも、試合のある合気道だけ経験しても、合気道の本来的な技の意味は判らないですよ。試合用のルールに逆に守られてしまい、本来合気道の持つ醍醐味がオブラートに包まれてしまうのです。ですから、試合のある2大流派を経験されている方は、ぜひ伝統的流派も経験して欲しいと個人的に思うのです。一番理想的なのは、路上経験を多く積み、伝統流派で3段以上取ることですかね。警察とか自衛隊で経験積むのも1つの手ですよね。とにかく、試合ルールはあくまでも間合いや駆け引きを体で覚える手段の一つだと思いましょう。

  8. いらっしゃいませ。どうもご意見ありがとうございます。
    また明日にでも新たにエントリいたしますが、今の僕の考えをあらためてまとめようと思っています。
    また時々は尾より下さってご意見くださいませ。

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