花見合気道

ぐはぁ。本日も全身筋肉痛でごんす。
毎週の定常運転ではありますが、本日は脛に打ち身青タンなどが追加されております。
と申しますのも花見のせいであります。
日ごろ申しておりますが俺は花見が好きだ。大好きだ。
寝ても覚めても日々花見について深く考えており1年のうち300日は花見だ。花見さえできれば死んでもいいむしろ花見のある限り俺は生き続ける君たちの心の中に。
ということで、花見の誘いに乗り、いつもの練習の後、ドラネコ商会の強敵(と書いて「とも」と読む)が待つ日暮里の墓へ行ってきた。
「ふっ会場が墓とは粋なはからい。まさしくこここそ俺が望む場所よ。この場に葬られるのはお前か。それともこの俺か」
という具合なのだがもちろんコテンパンにヤラレてきました。
会場について挨拶も済まぬ間に目が合った女子にまずはセクハラ発言を一発かまして、機先を制したまでは良かった。ドラネコ商会の飲み会では実に伸びやかに息を吸うよりナチュラルに下ネタを語れる開放感は他では味わえない格別なものがあるわけです。
「小便はスカトロには入らないよね」「黄金水って言うくらいだしね」「健康食品だよね」とまわりもわかってる。そうだよ!俺が求めてるのはそういうことなんだよ!
セクハラされた女子は涙目で帰ってしまったけれども、これを糧として日々励んで欲しい。君の挑戦はいつでも受ける。待ってるよ!
前回、新年会ではあんまりオゲレツなネタばっかり喋ってるもんだから近くにいたカポーにえらい目つきで睨まれましたが、ここ開放的なオープンテラスでは大丈夫。
去年の花見では全裸が出たと聞き、これぞまさしく花見、かくあるべしと日本の伝統の奥深さにますます日本の国が大好きよフジヤマテンプーラ。アトォウ、ニホンノジォシコウセイスカートミジカスギル。デモボクハソンナコトゼンゼンカンケイナイ! こんな国を戦禍で汚してはいけない。だから軍拡を。いや、花見してる外人けっこう多いじゃん。ワールドワイドだよ。
さて本日の全裸タイムはいつなのかとウキウキしていたところ、そこかしこでじゃれあう男女。男男。
 …男男。
……


「nomadさん、僕はまず下になるわけです」
俺は腕をとられてガチムチの兄貴に下に回りこまれてガチにハードにきめられるわけです。無修正見たけどサイズは普通でした。でも全然OKっす!!ギュっと抱きしめられたいっす!ギュッて!ぎゅゅうゆうううううって!た、たたたたあたたたたタップしてるタップしてるてバカ!
俺はタチだからそうゆうプレイはしないの。いや、立ち技のことだけど。
グラウンドは習ってないから対処の方法がわかんないのよ。もつれて組み伏せた相手に下から腕を取られるというシチュエーションに対する方法がない。
もともと立ってる状態、座ってる状態から移行していく技ばかりで、相手が仰向けに寝ている状態がないから絞めに入る技術、絞めに対処する技術がない。(絞めようとしてきた腕を取る技は多い)
で、人を代えて今度は立ち技から打撃を受ける。パンチはある程度対処できるが、加減してるからで、本気のパンチだったらダウンしたり肋骨の何本かはイカれてる。なにより蹴りに対処できない。
加減されてる時に手首をなんとか取って小手返しをしたが、あんなんじゃまず極まらない。
打撃や絞めには、今の僕じゃ何もできないっていうのが本当のところだ。
テレビの異種格闘番組で、ボクサーが出てきてもあんまり活躍できないのは、蹴りの技術を持ってる方が有利だってことがわかると思う。そりゃ腕より足の方が力が強くて遠くまで届くからな。
今回俺は蹴りを足でなんとか防ごうとしたけど、鍛えていない足は青あざだらけになってしまいましたよ。足に気をとられているとパンチも飛んでくる。何より十分に訓練された足技はパンチと同じくらい多彩ですよ。
先生は「投げじゃ人は殺せない」なんて怖いことをサラッと言うし、「当て身を入れる時は本気でやれ。ぶん殴って決めてしまえばそれでいいんだ」とも言うんですよ。
じゃ打撃技も教えて欲しいと思うんですけども… 今の環境では難しいかもしれません。
古い先輩は「最初は突きばっかりやらされて、技なんか何にもやらせてくれなかった」なんて言ってますから、打撃技の有効性はよーくご存知なんですよ。
今は教えないのは、つまりは、練習生がいなくなっちゃうからなんですね。
合気道を習いに来たのに突きのキツイ練習ばっかりさせられたら、どんどん練習生はやめてっちゃう。今でさえ他の道場から来た人がキツイって言うくらいですから、あんまりやったらついて来る人は少なくなっちゃうでしょうね。合気道には試合がありませんから、「あっちのジムの方が強くなる」っていう評判なんて立たないんですよ。
いやー、僕だってキツイ練習はつらいですからね。今だってヘタレなんですから。
だから合気道は能書きや説教の方にいっちゃうんでしょうね。場合によってはオカルト合気とかね。
だいたい「強い」と誰もが認める塩田剛三なんて、人を何人か殺してますからね。
そういう狂気を持ってたから強くなった。最初から「和の精神」なんて言いながら人の急所を試すことなんてできないですよ。
こういうことを書くと、合気道の方面の人から厳しくお咎めされるかもしれないですけど、合気道の武道としてのリアリティはどこにあるのかと言えば、相手を倒す以外に無いわけです。倒すというリアリティがあってこそ「和」も言えるわけです。
いや実は先生に「ネットで塩田剛三の晩年の技を見ました。指一本を握られて、握った相手を倒すという技がありました。精進すればそれはできるようになるのですか」と聞いたんです。そしたら先生少し考えて「塩田先生が一番強かったのは五十代だと思う。俺はその後養神館を出ちゃったから本当のことはわからない。その後、そういう境地を得たのかもしれないしな」と言いましたよ。
まそんなわけで、今、打撃をやらんといけないな、と思っているのであります。
が同時にツライのはいや~ん、なのです。ヘタレのオサーンですから。
そうこうしているうちに、宴は佳境に入り、とりあえずズボンを脱ぐ者、蹴りが顔に入った者、靴を無くす者が出てきていい感じになってきました。
俺は昼間の練習とさっきのちょいスパーでへろへろでごんす。
そこに持ってきてすきっ腹にワインですよ。
理性のあるうちに退散することにしました。
いや、理性がなくなってからがイイんですけども、せっかくの下ネタにも切れが無くなってきては僕の存在意義がありません。
理性を失った後に残される本能と体力だけで若者に対抗しようとするのは無謀な試みです。今もう腰が抜けかかってるんですから。
しかしそれを知られてはならない。奴らは狂った獣だ。いつでも俺の首を掻く準備が出来ているのだ。
俺は電車に乗るためにチンコをしまい、おもむろに席を立ったのである。
というわけで、ドラネコ商会の皆様、たいへん楽しい宴、ありがとうございました。
ぜひまたお誘いください。

6 thoughts on “花見合気道

  1. 当身の稽古しに来ると良いですよ。
    防具一式持っていきます。
    50代のあの方も、ライトスパーがしたいと言っていたので、シニアの部頂上決戦を是非。

  2. 50代のあの方は、今メインで通われている道場の道場内大会(顔面アリ金的アリ)で白星挙げたりもされてるそうですよ。
    だからnomadさんだって大丈夫!
    だからあなたも生き抜いて!

  3. > 佐山師範
    > 菊座さん
    シニアは強いの法則! 俺なんか生まれたてのバンビのようにプルプル震えていますよ!
    「だからあなたも生き抜いて!」ってニシキヘビの前に生贄投げ出すんじゃありませんよ! かわいそうだ!
    > たけちよさん
    寝技だけは勘弁してください! ウッス!ウッス!

  4. nomadさん、私のページに来てくださって、ありがとうございました。
    ところで、その時点でアップしていた私の顔画像は、何かヨワッチイ感じの印象を与えるものだったと思います。(実際、ある意味では私は弱い人間なのですが。)他の顔画像に変えたので、今後もよろしくお願いいたします。

  5. > 田村さん
    いらっしゃいませ。
    またよりによってこのオゲレツで乱暴なエントリにコメントとは(笑)
    ご覧の通り、形而下な話に終始しているblogです。
    お気楽にどうぞー

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