震災によせて

いつもはTwitterで書いたものは載せないんだけど、このまま流れていってしまうのももったいないのでまとめておく。
改行など多少は編集した。

物流(1)
俺の会社は物流をやってるんだが、埼玉のセンタも被災した。仙台センタは壊滅だ。
俺は昨日、埼玉センタへ復旧の打合せに行った。事務所へ行くと電話応対してるおばさんが謝っている。何かと聞いたら秋田の客が「俺のFAXを明日までに届けろ」とゴネているという。

物流(2)
おばさんは「ウチも被災している中努力しておりますがご存知の通り道路状況が困難でお約束できません」と丁寧に応対して納得してもらった。
俺はおばさんをねぎらった。しかし、こんな天下の一大事にクソみたいに暢気に他人事だと思える奴っているんだな。

物流(3)
一昨日、俺は顧客にメールした。
「東北だけでなく北海道の便も荷受け不可です。倉庫も被災してます。燃料が調達できません。停電の所ではシステムが動かず荷物の入出庫処理が出来ません。荷物が集中するため輻輳し荷捌きに影響が出ています」
ちょっと大げさかも、とその時は思っていた。

物流(4)
しかし今、その通りになっている。静かなパニックが日本を覆って、現実の物流を侵食している。皆「雰囲気」に流されて誰かを殺そうとしている。そのパニックを作り出してるのが「噂」だ。誰かがひそひそと囁くネガティブな情報が俺たち自身を殺そうとしている。

物流(5)
誰かが無自覚にネガティブな情報を囁くと、その蝶々の羽ばたきは誰かの息の根を止めるんだよ。
一度囁かれたデマは、もう取り返しがつかないんだ。どう責任取ったって一人一人の所へ回収なんて行けないんだ。
デマで誰かを殺す前にその舌を切れ。

6 thoughts on “震災によせて

  1. ネガティブな人間がネガティブな情報を求め、信じ、広め、周りをネガティブに導いていく。チェーンメール流したり、買占めに走った輩を消し去る事が出来れば、どんなに明るい未来が開ける事だろう。
    こんなネガティブな輩のおかげで、お気に入りの納豆が手に入らないぢゃないか。

  2. 俺は日本があっさりもとのような日常を取り戻すと信じてますよ。
    きっと今だけです。来年の今頃、東北にツーリングに行こうと思います。

  3. ご無沙汰してました。こちらは無事です。
    仙台港の近くに住んでいるので、地震というより津波被害が。
    トラックはもちろんたくさんの車がいとも簡単に流されていくあの様子を見たら
    物流が正常にいくわけない、というのが私の印象でした。

    でも、」3週間たって、首都圏ではわりと通常の生活が戻ってきたのではないでしょうか?

    ただ、直接津波被害があった家庭・地域はもとに戻るのにいったいどれくらいかかるのか?
    まだ電気も水道も復旧していないところも多いです。
    私の実家も含めて集落が丸ごと消えた地域もあります。
    戻らぬ人も居ます。
    10年計画、というのが今日の新聞で言われていましたが
    うちの親世代の10年後、って遠すぎるなぁ。。。
    海のそばにはもう住みたくないという人も多いし。

    便利さは戻ってきても
    人生を狂わされたというか、
    失ったものは戻らない虚しさと悲しみを感じています。

    そういうのも背負ってがんばらないといけないんでしょうけど。
    阪神の方々もがんばったんだもんね。

  4. 返事が遅くなってすいません。
    首都圏に住んでいる僕たちは申し訳ないくらいに普段の生活が帰ってきています。
    仙台のセンタは一時壊滅かと思われましたが、数年前耐震工事を行った関係で建物は大丈夫だそうで、徐々に復旧に向かっています。
    とは言え会社関係者でも被災した人も多く、避難先から通勤している人もいるほどで、日常生活が戻るにはまだかかりそうです。
    ただ、やっぱり僕たちはこういうリスクを常にかかえて生きているんだっていうことを思い知らされました。僕自身は知っていたつもりでしたが、「本当のリスク」ってやっぱり目にしてみないとわからないものですね。
     
    できることをして、少しでも早く日常の生活が戻ってくるよう、僕もがんばります。

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