ターボキットの選択

 オートバイ用のターボは、世界を探せばいろんなメーカーのものがある。
 ”MotorCycle””Bike””Turbo” みたいな単語でぐぐってみればアメリカばかりじゃなくて、ヨーロッパやオーストラリアにもいろんなキットがある。
 実は僕も2002年に探し始めるまでこんなにたくさんのメーカー(っていうかコンストラクター?)があるとは知らなかった。
 それもスポーツバイク系のターボキットばっかりで、スクーターだのW1だのヌルいターボをやってるのは日本くらいのもんだ。
#いや、だからさ、ヌルいターボつけるよっか買い換えた方が安くて早いじゃん。


 アメリカ・ヨーロッパ・オーストラリアにはドラッグレースと言う共通の基盤があるから…という意見もある。でもなあ、フランス・モナコ・スウェーデンみたいなトコでもターボをつけてる連中もいて、ドラッグレースっていうばっかじゃなさそうだ。
 やっぱり僕みたいに気ィ狂っちゃったヒトは矢も盾もたまらん、っちゅうこっちゃないかねー。
 世界中にはそぉゆうバカみたいなヒトが点在してるっちゅうこっちゃないか、と。
 そんなワケで、インターネット経由で世界中から自分の気に入ったターボキットを取り寄せることはそれほど難しくない。言ってみりゃ「よりどりみどり」だ。
 え? 英語が? え? 海外通販は心配?
 おまえ、バカか。
 自分のバイクにターボつけてやろうっちゅうくらい気ィ狂ってるんだろ。そんなもん、根性と体力と粘着体質さえありゃどうにでもなるよ。
 イザとなったら買いにいきゃいいんだよ。目の前に金積んで「つべこべ言うな、一番イイやつテイクアウトプリィヅ」っちや良いんだよ。2003年の夏、新橋の駅前で配ってたチラシ、ロサンゼルス往復3万円だよ。ロスまで行ってターボ買って帰ってくりゃいいじゃん。おまえんちから大阪のCVP行くより安くつくかもしんないぞ。
 ま、そういう僕がCVPでキットを買ったんで、あんまりねじ込んでもアレだが。
 僕はもともとは個人輸入をする気でいた。場合によってはイチから作る覚悟もあった。(その後の勉強でそれは大分困難がつきまとうことが分かったが)
 気にいったキットを扱っていたのと、価格と保障の条件が折り合ったのと、親切にしてくれたアメリカのコンストラクターがわざわざ紹介してくれたんでCVPにしたんだ。
 まずは世界にどんなキットがあるか、ざっと眺めてみるといいと思う。
 とりあえず、自分のバイクの名前と「Turbo」の単語でぐぐればいい。
 僕がhayabusaでぐぐったのは…
Mr.turbo …アメリカの老舗のターボメーカー。有名だけど僕が参考にしてるsuzukihayabusa.orgじゃあ評判が悪い。「そんなに性能よくない」とかって言われてる。燃えた(笑)し。でもそんなに高くはない。4500ドル300ps(多分そんなに出ない)
Hahn Racecraft …これは「プラグアンドプレイ」ってほど簡単に付くって評判。でもアメリカ人の言うことなんでアテにはできんが。それなりに安いし、そこそこパワーが出る。3700ドル307ps
Velocity Racing …今、評判の! ってカンジ。いろんなレースでいい成績出してるし、suzukihayabusa.orgでは、コレを扱ってるコンストラクターの評判もいい。作りがいいし、ステップアップしていけるとか。5800ドル230ps
Next Level Racing …ここはメーカーじゃなくてコンストラクターなんだけど、MC-XpressやAnderssonの製品を扱ってる。で、ここのSebさんってのが親切。BBSでもメールでもとっても丁寧に対応してくれて頼りになる。MC-Xpress:5900ドル328ps Andersson:7000ドル290ps
 このAnderssonのキットがかっちょいいのよ。ピカピカでさあ。「水冷式インタークーラー」っつうのが気になる気になる。誰か買え!買ってクレ!
MC-Xpress …は製品の評判は良いけれど、スウェーデンのメーカーのせいか、何度英語でメールしても返事くれないよ。(ここのWebサイトを作ってる学生が返事してくれたけど)誰かスウェーデン語でメールしてみて。でも、スウェーデンから輸入しようとしても、ユーロが高くてアメリカ経由で買うより高くつくことがあるよ。
 日本のディストリビューターはCVPが販売権を持っている。
Race Applications Monaco …モナコのパーツディストリビューターらしい。ここも返事なし。一見MC-Xpress製品によく似てるんだけど詳細不明。でも高いんだよ。6650ユーロ300ps
S&R pro …オーストラリアのターボコンストラクター。空冷式インタークーラーはついてるみたい。キット価格不明。300ps
Holeshot Racing …イギリスのターボコンストラクター。パーツの画像を見せてくれと頼んだら「ちょっと待ってろ、近いうちにすぐ用意する」と返事があって1年。イギリス人だしなあ。バイクはとってもかっちょ良い。バイクのエンジンを使ったキットカーも作ってる。イギリス人だねぇ。2500ポンド220psから
 一通り目を通せばわかると思うけど、エンジンパワーとキット価格は比例していない。
 周知の通り、ターボのパワーってのはブースト圧によって変わるので、同じキットでも設定を変えれば200psになったり350psになったりするからだ。
 だから、作りがとっても良くて、見た目も良くて、ブーストコントローラーなんかがついてたりして、わざわざ親切に乗りやすさと耐久性を優先させたキットが正直に「220ps」って表示してる場合もある。ほんのちょっとパーツを追加したり設定を変えれば簡単に350psになるヤツでもね。
 反対に、圧縮比も変えずに無理矢理ブーストアップしてエアボックスを氷で冷やして「なんちゃってシャーシダイナモ」で「なんちゃって馬力」を一発勝負で測って300psと表示することも可能なんだね。もちろん、乗りやすいかどうかなんて関係なし。
 そういうのはホント、キット内容、キットを取り付けたバイクの写真、評判、コンストラクターの意見、なんかを総合しないとわかんないんだよね。
 ま、そんなの調べたって調べきれないんならさ。思い切ってエイヤっつって自分の一番気に入ったのを買やぁいいよ。

2 thoughts on “ターボキットの選択

  1. そーか
     WorldWideでは結構いっぱいあるんだ!僕も知らんかった。でも、残念ながら僕はでかいバイクにあまり乗る気が無かったし(逆の小さいスクーターも怖くて乗れない)、2サイクルが今でも好き。
     NS250R で掛川と菊川の間の日阪峠を走ったりするのが楽しかった。今はバイパスができたので分断されてしまって残念だ。NS はキックしなくても半歩で押しがけできるのがかわいいやつだった。とっくに最高速は出なくなってもだ。今の KDXだっていくら出してもメーター読みで140。200以上はきっとついていけないな。(でも、出せるようになったらはまったりして、でもどこで出す?高速も混んでいるし)

  2. 多少混んでいても、少しのあきがあれば加速が速いから簡単に300km/h出るよ。
    浜名バイパスでもいいし。(浜名バイパスって夜間無料らしいじゃん)
    ノーマルの隼でも時速300km/hで巡航してくと、計算上、ガソリンは30分でなくなっちゃうとか、どっかのサイトで読んだなあ。ターボなんかだともっとダダ漏れかも。(同じ馬力を出しているなら燃費はいいかもしれないけど)
    ま、俺はスピード違反なんかけっしてしないけどね。ゴールドカードだし。

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