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良いことば 悪いことば

  • 投稿者: nomad
  • 2005年2月17日 11:25 PM
  • NW

日本でパソコン通信が普及して20年、インターネットが普及して10年経つ。
僕らはもうネットワーク社会(以下NW社会)ってものに馴染んでいいころだと思う。
NW社会に関わりを持たずに生活している人もいるわけだから、ここではあえて分けて描くけれど、実のところ僕はリアル社会とNW社会が別のものだとは思わない。家庭での顔、学校での顔、友達に向ける顔、会社で見せる顔をみんなが持っているのと同じように、パソコンに向かいNWにつなぐ時に現れる顔があるだけのことだと。。
それは皆が持っている顔のひとつで、間違いなく、あなたはあなた、私は私だ。そしてリアルな個人が(どんな顔を持つにせよ)リアルな行為で参加するという意味で、NW社会はリアル社会の一部なんだと思っている
ただ、NW社会の特性として、関係しあう人たちのいろいろな意味での距離を縮めているということは言えるんじゃないだろうか。
多分、こんなことは世界中でもっと立派なNW社会論が出されているだろうから僕がいまさら書いても仕方ない。あんまり深入りするつもりはないけれど、NWがリアル社会と違うところを具体的に言えば、例えば物理的距離、時間、性別・年齢・職業などの個人の特性を縮めることができるってことだろう。
そこであらためてあらわになるのが「意見の相違」なんだろうと思う。
僕らはあらゆる距離を越えて、お互いの意見の距離の遠近を確認することができる。
僕らは自分の持っていない違う意見を目にして、参考にしたり感激したり馬鹿にしたりすることができる。ああうれしい。
……


僕は、NWを通じていろんな人の意見を目にし、その人に向けてpingを撃つ。
素敵なサイトはブックマークし、毎日覗きに行くところもある。
僕が行くすべてのサイトをこのblogでリンクしてるわけじゃない。毎日行くサイトでもリンクしていないところもある。
リンクしていない理由はさまざまだけれど、大雑把に言って、僕のこのblogの内容が、相手のサイトと毛色が違うから、ということだろうと漠然と思っている。
僕もやっぱりいくつもの顔といくつもの興味をいろんな方向に向けて持っているのだけれど、僕のblogは、僕の持っているいくつかのリソースの中で、ひとまとめにしやすいものを扱っている。
僕は毎日電車に乗って、電車の中で起きたできごとを面白いと思っている。
僕は自分で料理を作って、そのできばえに何か工夫をしたいと思っている。
僕は包丁を研ぎながら、もっと良い刃物が欲しいと思っている。
僕は毎日会社で働きながら、のぼせあがったり凹んだり、会社の仕組みと葛藤したり、会社の同僚といろんなことを話し合って生活している。
まあ、そんな具合に、毎日、いろんなことがいろんなふうに過ぎていくのだけれど、僕がこのblogに書いておきたいと思うことはそれほど多くない。
結局僕は、自分が新鮮な気持ちで受け取れないような出来事をわざわざ文章化したいとは思わないし、他の人のサイトに行って思うことをたくさん受け取っても、その人のサイトの方が僕の文章以上に雄弁だと感じたら自分のサイトで何か付け加えるようなことはする気がない。
ところで、僕は文章を書くことが好きだし、自分の文章がおもしろいと思ってblogにエントリしている。自分の書いてることを面白がれがれなければ何が楽しくてWebサイトなんかやるもんか、と思う。有名になりたいという欲望が皆無とは言わないけれど、有名になることと文章を書くことは別のことだ。自分の視点に新しい発見がなければ退屈なだけだ。
しかし、どうやら世間ではどうもそうではなさそうだ。
リアル社会で有名な人がNW上の商業Webサイトで連載を持っていたりするけれど、そうした有名人が必ずしも新しい視点を提供してくれるということばかりではない。
ありていに言えば、有名人だからってWebサイト上で、人を楽しませることができるとは限らない。何かを与えてくれるとは限らない。
僕が贔屓にしているいくつかのサイトは、全くの市井の人のサイトだが、とてもおもしろくて得るところが多い。(そうでなけりゃ見に行かない)
ところが、残念ながら、リアル社会ではそれなりの発言力を持っているだろう人であっても、まるでダメダメでお粗末なサイトも多いんだ。
まあ、例えばこれぞ有名人のお粗末サイトの典型例、なんて書くのは虚しいので書かないが、ちょっと書くと「弁護士 炎上」でググるとトップに出てくる小倉秀夫の「IT法のTop Front」なんかは酷いの一言なので虚しくてとても書けない。
なんでそんなに酷くて虚しくてとても書けないかといえば、「皮肉、ほのめかし、はぐらかし、矛盾、スルー、ダブルスタンダード」の繰り返しなんだ。もし、これが僕の勘違いだったとしても、こうした態度に見えるという行為はあらためる必要がある。「誠実に見えない」ということは「誠実ではない」と社会的には同義だからだ。
あまりに酷いので、親切な人たちがわざわざ「あなたおかしいですよ」と丁寧に解説してくれるので、こうしたコメンターの言葉が面白くてトラックバックを辿ってしまったりするので世間は面白い。ってか俺が面白い。
ほんのわずかにこの弁護士を擁護しているサイトもないではないが、残念ながら正論とは言えない恥ずかしい言葉で埋められている。何を言ってもいいのであれば、何を言われても仕方がないんだ。僕らの言葉には力があるからこそ、力を使うときには責任が伴うのである。刺激的なテーマには刺激的な反応が返る。刺激的なことを言いながら反論は許さないのならば、blogなんてツールを使うのは誤りだ。目的に見合った手段を選ぶのはどんな場合にも必要な行為だからね。
って、一例を出すだけのつもりだったんだが、あまりに興味深いできごとだったので脱線してしまった。これは僕のせいじゃなくて、ウチのコゾウが明日音楽のテストがあるからって「仰げば尊し」を素っ頓狂な音痴な歌を歌って調子が狂ってしまったからであって全ての責任はウチのコゾウのユウキが悪いので何か文句があったらユウキに直接指導してほしいいやそうすべきだそれが読者の責任である。
さてこんな具合に、自分のダメさ加減を積極的に狼煙を上げているサイトは珍しいけれど、ジャーナリストと言いながら陳腐な視点しか提供していないサイト、切り口が甘々のサイト、そもそも日本語の体を成していないサイト、など、ちょっと斜め読みしたら二度と読みに行かない「プロ」のサイトは少なくはない。
こうしたプロのサイトはしばしば商業ポータルサイト上で紹介され、僕たちが目にすることが多い。
僕が残念に思うのは、こうしたレベルの低いサイトではなく、ホントに読んどけおまいら、アタマ良くなるしシヤワセになるからよ、ってサイトを見つけるシステムが無いってことだ。
キーワードで調べる検索ツールはある。けれど、高品質のサイトを調べるツールはないんだ。
僕はたけくまメモは面白いと思う。ドラネコ商会は面白いと思う。もっと面白いことをバンバン書いて欲しい。昨日見つけたあとむの正直日記は大ヒット御礼だ。友達のkobaのぬる風呂はどきどきするようなエントリを投下してくる。友達のさお君のさおのあたまは、手抜きが一切無くハズレというものが無い。どっかで東大生の日記が炎上したとか書かれていたが、おなじ東大生のさお君の日記は絶対に炎上なんてすることはない。彼の誠実さは本物だ。
けれど、僕はこうしたサイトに簡単にたどり着いたわけじゃない。僕はいちいち面白そうなコメントを辿り、順繰りにtracerouteしなくてはならない。
僕は自分の文章を自分が面白いと思い続けたいし、市井の無名の人であれ誰であれ、面白い高品質な文章を読みたいと願っている。
せっかく僕らはNWによって距離が縮められたのだから、あともう少し。
僕が望む高品質なサイト同士の距離をもっと縮められたら、と夢想するんであることよなあ。

コメント:1

terutell 2005年2月18日

>ほんのわずかにこの弁護士を擁護しているサイトもないではないが、残念ながら正論とは言えない恥ずかしい言葉で埋められている。何を言ってもいいのであれば、何を言われても仕方がないんだ。
御指摘の、小倉秀夫さんを擁護している、正論とは言えない恥ずかしい言葉で埋められているサイトとは、私のブログ
「ブログではウヨもサヨものびのびできるようにしようといいたい」
のことだと思います。
私としては、過去の、掲示板がつぶされた例を見て学んだことは、管理人の恣意的な投稿の削除が、掲示板を継続させる、ということでした。
そのほうが、もっと落ち着いて話し合いたい、という投稿者たちを守ることにもなる。
逆に、何でも残しておけばよい、というものではない。
削除が管理人によって恣意的に行われてこそ、議論が活発に続く場所もあります。
例を挙げれば、森岡正博さんの掲示板です。
森岡さんの削除は森岡さんの独断で行われており、お陰で私は、落ち着いて、臓器移植法についての議論に参加することができました。
それまで、荒らしにも誠実に対応しようとした管理人のいる掲示板では、管理人が疲れ果て、閉鎖した例を見てきました。
それで、自分が掲示板を持つと、やはり、管理人の独断で削除することにしました。
その結果、あらしを避けられたと思っております。
その経験から、ブログでも、管理人の恣意的な削除はまず根本原則だと思っております。
また、削除されたからとか、あるいはブログを閉鎖したからといって、なぜ議論に参加しないのだとか反論しないのかなどと非難して、2ちゃんねるのスレッドで、管理人の個人情報を集めてさらして、誹謗中傷するなどは、論外だと思います。

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