BLAZEへ行ってきた

バイク雑誌で見かけてから気になっていて、そのバイク作りになんとなく共感していたBLAZEって店があるんだけど。
何年か前にこのバイク屋のことはエントリしたんだけどさ、店がちょっと遠いこともあって今まで行ってみようって思ってなかったんだよね。
「プロでがんばってるんだから遠くから応援していよう」くらいの気持ちでね。
自分のバイクがうまいこといかない時に、なんかヒントになるかなあ、面白いことやってるかなあ、って時々blogを見に行って質問したりするくらいで。
彼も俺のblog見ててくれてたって言ってくれてね。ドーモスイマセン。

で、例によって相変わらず俺のハヤブーのセッティングがうまいこといかなかったり、いきそうになったり、ほんでやっぱりダメだったりした時に久しぶりにBLAZEのサイトに行ったら、更新が止まっててさ。

俺のblogはサボって更新してないだけなんだけどさ、バイク屋ってキビシイわけよ。
若い衆なんて全然入ってこなくて、今バイク乗ってるのジジババだからね。
そういう斜陽産業だからバイク屋もバンバンつぶれてくのな。
バイク屋がつぶれてバイク王になって、今あるバイクをせっせと海外に輸出して若い衆の乗れる安いバイクがなくなっているという、そういう無間地獄。
俺が気に入ってたBLAZEも、ひょっとしたら無くなっちゃうかも、って心配してたのよ。

どうしてるー?って向こうのblogに書いたら連絡くれたんで、こりゃやっぱ一度は会って話しないといかんなーって思って。
ほんで今日行ってきた。

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代表の吉岡君って、見た目若い兄ちゃんなんだけど、俺より一回りくらい下らしいんで、若いっつってもいい年だww
一人でやってるんで、間口は狭いんだけどさ、お宝がいっぱいあるある。

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コレは彼のZX10Rにつけてたやつで、勇ましいことww

歓迎してくれてずっととりとめの無い話をしてたんだけど、もうなんちゅうか「それな!」「あるある」ばっかで。
アメリカからキットを買ってみたけど使えるのはタービンだけだった、とかさ。最後はそのタービンも取り替えた、とかさ。
ターボつけたってターボラグなんて気にならない、とかさ。
知らねえヤツばっかりなんのかんの中傷する、とかさ。
どうやらサブコンできっちりセッティング出すのは難しい、とかさ。
ターボはスンゲー面白いけど、それなりに仕組みを分かってるから面白いし楽しみが長持ちする、とかさ。
H2はいいバイクだろうけど、アレを買うなら自分のバイクをちゃんとやりたい、とかさ。

もう全部俺が言いたいこと言ってきたことそのままなのよ。
しかもずっとターボばっかりいじってきたから、技術的にも「ちゃんと測ること」「数字で語ること」「トライアンドエラーをすること」に説得力があるんだよね。
ノーマルの状態でどのくらいの値が出て、それをどうするとどう変化していくか、ってことを語ることができる。
「のまdさん、燃圧はきちんと測った方がいいですよ」て言われて、ホントごもっともです。
走ればいい、じゃないんです。

その上。
スンゲーお人よしなのよ。
聞けばなんでも教えてくれるし「教えたからって自分の仕事が取られるわけじゃないんで」て平気なのよ。
「先週高校生の子がバイト代握り締めて群馬から買いにきて、そんな子からとれないじゃないッスか」って儲けなしでバイク売っちゃったり。
「店はじめて20年近いんですけど全然儲からないし店大きくできないんですよねー」ってそりゃそうだよ。
「でも自分が好きにバイクいじれるし、いろんな人と仲間になれるし、レースも出れるし面白いことやってきてるんで」
こりゃ店は大きくならんwwww

バイク屋に限らんけど、特殊な技能を持った人の店って大きくなりにくいのな。
例えば竹の釣竿を作る名人は店舗なんて構えない。釣り人の口コミだけでその道具の良さが評価され、法外な値段で取引される。
でも作れる人は一人なんで量産はできない。そうして「名人の店」は知る人ぞ知る存在としてひっそりと商売をし続ける。
俺からしたら店は大きくならなくてもいいけど、こういうちゃんとした技能と経験がある店は、もっと評価され、リスペクトすべきだと思うんだ。

実に面白かったんで、俺のが走れるようになったら見せに行ってまた話をしたいな。

そして本日の結論。
「せっかくターボつけたんだからこれ見よがしにつける」
「タービンはでかくする」
「セッティングはそこそこで諦める」

すごく有意義な訪問だった。
みんなもターボつけるならBLAZE行くといいよ!

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