強いこと弱いこと

本日、ちょっと他所の合気道の練習を見る機会がありました。
しばらく見ていたのですが。
…なんか、僕らのやってるのと全然違う。
いやぁ、僕が何か言うのもおこがましいですけどね。ヘタッピで白帯で、誰よりも弱くて、ケンカが起きたら一目散に走って逃げるわけですけどね。
「いや、そこはこうしないと倒れないだろう。なぜ倒れるか」「肘もて肘」
などと心の中で思ってしまいました。
「自分の流派が最高」なんてのは初心者に陥りやすい錯覚なんでしょうね。そりゃね。
少し覚えて体が動くことに実感を持てるようになれば、他の流派なんて知らないですから、そこが一番良いって思い込んじゃう可能性は高い。
だから僕がこんな風に思うってのは見るべき所を見ていないってこともきっとあると思いますが…
ほんでも、痛そうでもなけりゃ汗かきそうでも息切れそうでもないんだもん。
僕は道場なんてのは今お世話になってる所しか知りませんので、聞いた話ですが、なんでも合気道っていうのは、場所によっては「型をきれいに覚えること」が中心という所もあるとか。
僕が見たのはそういう流派なのかもしれません…
(全くのシロウトの誤解の可能性もありますが)
だからと言って僕らがやってるのが正統なんてとても言えません。週に一度二時間、怪我をしないようにやってる練習のどこが武術か、ってことです。
僕の道場の師範の八木先生は塩田剛三の内弟子で、直伝で塩田剛三に教わった人です。
一年365日、毎日毎日8時間練習して体得したわけで、僕らの練習なんて師範に言わせれば保養みたいなもんでしょう。
本当に強くなるにはそのくらい練習しなくてはならないでしょうが、今、そんな教え方をしたら痛い目をみて怪我をして片っ端からやめていってしまうので、そんなキツイことはできない、と師範は言います。まあ、確かにやめちゃったらそれ以上強くはならないでしょうしね。
その師範でも、自分は塩田剛三にはなれない、と言ってます。
本当の名人になるには人を殺さなくちゃなれない、と。今の時代は名人なんていない、と。
そんなわけで、僕が強いか弱いか役に立つか、なんて問うことにはあまり意味はないのかもしれませんが、そもそも武術に意味があるかは…よくわからん…
今、中国武術は台湾で盛んなんですが、これは中国で文化大革命が起きたときに迫害されて台湾に逃れてきた人たちによって興隆しているんですよね。
どんな武術家も文革には勝てなかったと。
えー、なんのオチもなく、混乱したままこの項、終わります。
ちょっと他の道場の様子を見てみたいと思いました。