茶帯になって遠慮が無くなったっていうか。
先輩たちがそりゃもう懇切丁寧に
「こうやるととてもいたいよ」
と教えてくれるので。
昨日は審査技をちゃんと覚えてない、動作を理解してない、模擬試験をやってみると舞い上がって何にもできない、てことが発覚しまして、先輩たちからそらもう念入りに。
途中からM君(うちのコゾウと同い年の先輩)が
三ヶ条抑えから引き倒す動作の時に極めてた腕が緩む
というので、僕をモルモット 実験台 練習相手にしてK先生が「後ろ両手持ち三ヶ条抑え」をやるわけです。
この三ヶ条という技、何が痛いって言ってこれほど痛いのは無いんじゃないかと思うくらい痛い。
合気道の技の中には本気で極めると死ぬかもというようなのもあるので、「一番キク」という意味ではないんでしょう。あーでも骨が折れるとか関節が外れるとかいうのと、「痛い」というのは微妙に違うんだろうなあ。
この三ヶ条なんですけどね。
えーと、説明するのにいろいろ動画を探してみたんですけど、上手い具合に説明できるのがなくてですね。
ああ、ここは三ヶ条で極めてるな、ってのがあるにはあるんですけど、なんでソレが効くのかってのがわかりにくいんですよ。ただでさえ合気道ってウソだろーって思われやすいですしね。
例えば今、みなさんPC見てますよね、多分。
机の上に手をついてください。腕立て伏せするみたいな感じで。
その片手の甲を誰かが後ろから、皆さんの腋を通してつかみます。いいですか、腋の間からですよ。えーと、どちらの手でもいいんですが、皆さんの右の甲を誰かの左手がつかむとしましょう。皆さんの腕と誰かの腕は交差してる状態ですよね。
そのままの状態で誰かがその手をぐいと引きます。いだだだだだっ。
机から離れた皆さんの掌を誰かの右手で抑えて、さらに上に突き上げられます。うんぐはあぁっ!
奥さんでも恋人でも兄弟でも協力してやってもらってください。(その後はきっとケンカになりますが、そりゃ知ったこっちゃない)
でまあ、皆さんが涙目になって怒った技の5倍の痛み(当社アンケート調査による)の技をやられまくったわけですわ。
途中からなんか運動以外の理由の汗がたらりたらりと四六の蝦蟇。
手首、肘、肩が極められるので「三ヶ条」(合気会では三教)って言うらしいですよ。
しかしな、毎日毎日こんな具合にヤラレたらカラダおやす(*1)っちゅうだ。
「審査までに(練習量を増やすために)砧道場の方も出ておいた方がいいんじゃない」ってI先輩に言われて「そうですね、そうします」って言ったけどアッチでもコッチでもやられまくったら審査の前に体が持ちませんでぃすよー
えー。
しかし、動画を検索しようといくつかのサイトを見てまわりましたが、皆さん真面目で前向きで。
ウチのとこみたいにあそこが痛いのここが痛いの言わんでも良いこと書いてないですね。
うーん。
まあ、なんだ。
茶帯のヘッポコおやじがヨレヨレしながら通ってるってところに面白みを感じてください。
本気で武道とは、格闘技とは、勝負とは、鍛錬とは、と追求される方は正統派の方でお願い。タノム。
(*1)遠州弁で「具合を悪くする」という意味
体中が痛い
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