うはは体中が痛い

佐山師範の主催する武道、 「ドラネコ商会」 お誘いいただき 、8月19日(土) 稽古に行ってまいりました。
この佐山師範、紅顔の美青年でして、道を歩けば数々の女子高生がミニスカをたくし上げて我も我もとついてきて、ひとたび流し目をくれたらその場で三人失神したという逸話を持っております。僕は見た。それでドラネコ商会流にお世話になる決心をしました。
ここまでモテモテにもかかわらず、幸か不幸か佐山師範には奥様と娘さんがいて家庭内もウハウハ。奥様はFカップ、あろうことか娘と一緒に風呂まで入るエロマンガもかくやという生活。男と生まれたからにはかくありたいと周囲の男どもはねたましさに歯軋りの毎日です。
この男の嫉妬から身を守るために武道を学んだと言います。
よほど周囲の嫉妬のエネルギーが強かったのか、それに打ち勝つために自らを鍛えざるを得なかった。鍛えて強くなってさらにモテるという。プラスエネルギーの正のスパイラルフィードバックがフリーラジカルとなってπウォーターがクラスタリングしてるわけです。
でまた強い。
その強さはマンガ「拳児」のモデルともブルースリーのモデルとも言われています。
佐山師範にまつわる話は数多く、風呂で転倒して肘を壊したために野球から転向したとか、必殺を標榜する相手と死闘の末に勝ち、いくつかの道場をつぶしたとか、相手の筋肉の神経に沿って気を送り操ったとか、謎の中国拳法家に道で教えを乞うたとか、2chのoffでは負け無し、2chの板でも負け無しとか、実は日本人ではなく韓国人だとか、中国人だとか、ブラジル人だとか、フランス人だとか、部落出身だとか、いや高貴の出で代々天皇家のボディガードだったとか、ハンガリーで大蛸と熊と戦ったとか大熊猫と戦ったとか猫と戦ったとか、師範が天を仰ぎ「あいつだけには敵わない」と只一人嘆いた相手とは「娘だ」と答えたという話など、神話や噂や都市伝説や奇譚が常に付いてまわる人物です。
そういう所へ稽古しにいくんですからビクビクですよ。
うっかりしたらヒヨコの羽をむしるみたいに手足もがれて尻から手を突っ込まれて裏表ひっくり返されてシオカラにして娘の離乳食にされてしまいます。それ見ました。
佐山師範は少林寺拳法、空手、合気道、太極拳をやってたそうで、僕らが教わるのは合気道的な動きが多いように感じます。あるいは同じ運動動作の中に合気道的なエッセンスを僕が見出してるだけかもしれませんが。
相手と組み、崩し、投げる。打つ。蹴る。
ドラネコ商会流の我孫子さんと稽古をしたのですけど、形稽古の間、崩しから投げのような合気道的動作をしてる間は、けっこう「ああ、合気道の練習が役に立ってるよ!」とありがたみを感じました。ま、俺もこう見えてなかなかだぜ。
……

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本日の先生のお言葉

「押さえるのに上半身に力を入れたってダメだ。腹に力いれるんです」
(体の真正面でズレが無いように力を入れないといけないようです)
「極める時には力を抜くんだ。二ヶ条でも三ヶ条でも型さえきまってりゃ力を入れない方が相手を動かせるんです」
「極めるのは崩すためです。手首をいくら極めたって人は殺せない」

昇段試験落ちました

えー。
残念です。
黒帯はまた今度ってことで…
型は覚えたのですけど、やっぱり自由技ができてない、ってことで。
自由技もいくつかバリエーションを用意して、数はこなしたつもりだったのですが、ちゃんとした姿になってない、と指摘されました。
・投げていても足を踏み込んでいない。棒立ち。それじゃ投げられない。
・後ろへ回り込む動作の時、十分に回りこんでいない。力ばかり余計にかかって相手をくずせない。
・肘締めの時に後ろに回り込んでいないので腕を抱え込めない。
・自由技の時、投げた後、後ずさりしてしまっている。前に出て間合いを詰めるか、回り込むかしないと消極的に受け取られるし、相手の間合いを作ってやってしまっている。
総じて言えば「間合い」と「崩し」ができていない。
「踏み込み」もできていない。
ってことですかねえ…
これを意識して体を動かせるようにならないと初段は難しいようです。
先生は「型を見てるわけじゃねえんだ」と言います。
「そんなもん、毎回の練習を見てりゃあ、だいたいどのくらいかなんてこたぁわかるんだ」と。
例えば、審査技の中に「肩持ち正面打ち一ヶ条抑え」という型があります。これには要素がいくつもあって、動きは複雑です。
1.相手が正面から打ちかかってくる
2.こちらが突きで相手を打つ
3.相手が逃げ、右側に回りこむ
4.相手がこちらの右肩をつかむ
5.こちらが正面から打ち、相手の正面打ちをさそう
6.相手の正面打ちをあしらい、崩す(相手はこちらの右肩をつかんだまま)
7.左で崩れた相手を打つ。
8.左で右肩をつかんだ相手の手を固定し、右で相手の肘をすりあげる
9.すりあげた肘を手刀で前に切り下ろし、一ヶ条を極める
実際、そんなシチュエーションなんかねーよ、と思えるんですけど、先生が見てるのはその型がスムーズにこなせるか、ではなく。
相手に技がかからなかった時。相手が間合いから逃げられた時。相手との間合いや角度がズレていた時。
そういう時に、いかに相手を誘導するか。 流れの中で体重移動ができるかを見てる(らしい)んです。
だから時々「右足で出るか左足で出るかとか、右で打つか左で打つかなんてどうでもいいんだ。(基本はこっちだけどな)」と先生は言います。
どっちの足でもどっちの手でも、そちらの手・足を使うことで相手が崩れる、自分を有利な位置に置ける、っていうのが大事なんだと。
もっと練習して、相手をきちんと崩せて、自分と相手の位置関係を把握しながら動けるようにならんといかんですねえ。
今度の試験は秋だそうです。
がんばろう。

体中が痛い

茶帯になって遠慮が無くなったっていうか。
先輩たちがそりゃもう懇切丁寧に
「こうやるととてもいたいよ」
と教えてくれるので。
昨日は審査技をちゃんと覚えてない、動作を理解してない、模擬試験をやってみると舞い上がって何にもできない、てことが発覚しまして、先輩たちからそらもう念入りに。
途中からM君(うちのコゾウと同い年の先輩)が
三ヶ条抑えから引き倒す動作の時に極めてた腕が緩む
というので、僕をモルモット 実験台 練習相手にしてK先生が「後ろ両手持ち三ヶ条抑え」をやるわけです。
この三ヶ条という技、何が痛いって言ってこれほど痛いのは無いんじゃないかと思うくらい痛い。
合気道の技の中には本気で極めると死ぬかもというようなのもあるので、「一番キク」という意味ではないんでしょう。あーでも骨が折れるとか関節が外れるとかいうのと、「痛い」というのは微妙に違うんだろうなあ。
この三ヶ条なんですけどね。
えーと、説明するのにいろいろ動画を探してみたんですけど、上手い具合に説明できるのがなくてですね。
ああ、ここは三ヶ条で極めてるな、ってのがあるにはあるんですけど、なんでソレが効くのかってのがわかりにくいんですよ。ただでさえ合気道ってウソだろーって思われやすいですしね。
例えば今、みなさんPC見てますよね、多分。
机の上に手をついてください。腕立て伏せするみたいな感じで。
その片手の甲を誰かが後ろから、皆さんの腋を通してつかみます。いいですか、腋の間からですよ。えーと、どちらの手でもいいんですが、皆さんの右の甲を誰かの左手がつかむとしましょう。皆さんの腕と誰かの腕は交差してる状態ですよね。
そのままの状態で誰かがその手をぐいと引きます。いだだだだだっ。
机から離れた皆さんの掌を誰かの右手で抑えて、さらに上に突き上げられます。うんぐはあぁっ!
奥さんでも恋人でも兄弟でも協力してやってもらってください。(その後はきっとケンカになりますが、そりゃ知ったこっちゃない)
でまあ、皆さんが涙目になって怒った技の5倍の痛み(当社アンケート調査による)の技をやられまくったわけですわ。
途中からなんか運動以外の理由の汗がたらりたらりと四六の蝦蟇。
手首、肘、肩が極められるので「三ヶ条」(合気会では三教)って言うらしいですよ。
しかしな、毎日毎日こんな具合にヤラレたらカラダおやす(*1)っちゅうだ。
「審査までに(練習量を増やすために)砧道場の方も出ておいた方がいいんじゃない」ってI先輩に言われて「そうですね、そうします」って言ったけどアッチでもコッチでもやられまくったら審査の前に体が持ちませんでぃすよー
えー。
しかし、動画を検索しようといくつかのサイトを見てまわりましたが、皆さん真面目で前向きで。
ウチのとこみたいにあそこが痛いのここが痛いの言わんでも良いこと書いてないですね。
うーん。
まあ、なんだ。
茶帯のヘッポコおやじがヨレヨレしながら通ってるってところに面白みを感じてください。
本気で武道とは、格闘技とは、勝負とは、鍛錬とは、と追求される方は正統派の方でお願い。タノム。
(*1)遠州弁で「具合を悪くする」という意味

合気道審査技

(一般の部)
【昇級1~6級】
1.構え
2.剣操法(一)(二)
3.体変更(一)(二)
4.体変更連続動作
5.半身半立ち四方投げ(二)
6.横面打ち四方投げ(一)
7.肩持ち一ヶ条抑え(一)
8.片手持ち二ヶ条抑え(二)
9.正面突き小手返し(一)
10.片手持ち側面入り身投げ(一)
11.正面打ち肘当て呼吸投げ(二)
12.両手持ち天地投げ
【初段】
1.構え
2.剣操法(一)(二)
3.正面打ち四方投げ
4.肩持ち正面打ち一ヶ条抑え(一)
5.座り技両手持ち呼吸法(五)
6.座り技片手持ち二ヶ条抑え(二)
7.後ろ両手持ち三ヶ条抑え(一)
8.胸持ち肘締め(二)
9.横面打ち正面入り身投げ(一)
10.片手持ち自由技
11.正面打ち自由技
【有段 弐~五段】
1.構え
2.基本動作(指定)
3.半身半立ち四方投げ(一)
4.座り肘持ち二ヶ条抑え(二)
5.座り技正面打ち正面入り身投げ(二)
6.横面打ち腰投げ
7.後ろ量手持ち側面入り身投げ(二)
8.短刀取り自由技
9.護身技(指定3本)
 1)前から首を絞められたとき
 2)前から殴ってきたとき
 3)後ろから首を絞められたとき
 4)後ろから肩を引かれたとき
 5)後ろから衿を引かれたとき
 6)前から袖を持って殴ってきたとき
10.指定自由技(指定3本)
 1)両手持ち
 2)正面突き
 3)横面打ち
 4)後ろ両手持ち
11.二人取り自由技

昇段試験が…

いやあ、もぉ、昨日はクタクタになるまで練習しましたよ。
近々、昇段試験があるんです。7月の末に富士宮まで行って試験をするんですけどね。
初段の試験には自由技があるんですよ。よってたかって掴みかかられて、それをちぎっては投げ、ちぎっては投げしないといけないのです。
これがねえ。重いんです。
順序を覚えて、順番通り型を進めて行くのは、ある程度練習すればできるようになるでしょう。盆踊りみたいなもんです。
炭坑節ができようとオバQ音頭ができようと、そんなこたー関係ないんですよね、自由技は。
僕は先生からも先輩からも、何度も「考えてちゃダメだよ」って言われてます。
ブルース・リーだって「考えるな、感じるんだ」って言います。
ジェダイマスターのヨーダも「考えるんじゃない」って言ってました。
なんにしても修行する人は考えちゃいけなさそうです。
考えてもできないんだから考えなきゃなおさらできないですよー
とりあえず、ゲロが出るほど練習すれば考えなくても動くようになるんでしょうか。
まあ、考えるな、といわれても考えちゃうのが性分なんで、気が遠くなるくらいがちょうどいいのかもしれません。
しかしね、今度、初段を取ったら黒帯じゃないですか。
…おそろしくて気が遠くなりそうだ。
黒帯なんて重いモノをこの俺が。ヘッポコピーの弱っちいこの俺が締めるなんて。うだうだのグダグダ、能書きが多いわりにすぐにヘコタレて、今日は休もうか、また今度にしようかなんて思うこの俺が。
それで取ったら取ったでコトあるごとに「いあまあ、一応黒帯なんだけどね」みたいに言ってまわるに決まってんだ、これが。ああ、ダセえ。
まだ取る前からビクビクしてますよ。
黒帯、取りたいですけどねえ。

上達するということ

昨日は日本武道館へ合気会の全日本合気道演武大会を見に行ってきました。
えーーー。
えーーーーとですね。
我が身を振り返らず言いますとね。
ピンキリですね。
あっそこモノ投げないで「なら試しにいっちょ揉んでやっか」とかいわないであたたたたたいたいいたいいたいっタップしてんじゃーんしてんじゃんかー最初からー
あー、肩はずれちゃいましたよー腰折れちゃいましたよー首モゲちゃいましたよーひどいなーもー最初から謝ってんのにー
いやま、やっぱり大きな団体だけあって、いろいろな合気会の一門の団体が出てきて、それぞれ団体ごとに演武をするわけですけどね。団体も同好会のようなものから「○○流××会」みたいな看板を掲げたものまで各種出てるわけですから、その団体に応じていろんな差があるのは当然です。
ただ、名前とか所属団体とか参加人数とか紹介の内容と必ずしも相関がないのがおもしろい。
……

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茶帯になりました

s2-aikido_s.jpgいやー。実は去年の秋に昇段試験を受けて、茶帯になったのですけどね…
イマイチ、こう、なんと申しますか、報告するのに忸怩たるものがあるわけですよ。
「なんとか型は覚えた。それで?」
「あの時は確かに決められたように体は動いた。それで?」
「茶帯も白帯も、ちっとも強くないという意味じゃ一緒なんじゃないの?」
みたいなね。
あっちの人よりこっちの人のほうが強いとか弱いとか、アレじゃだめだコレじゃだめだ、と脳内にはよぎります。よぎりますとも!そしてソレを文章に起こしてblogに載せる衝動もね。
んですがねえ、何言ったって何書いたって、僕が強くなるわけじゃないんですよね。
あっちの人がどんなになってなくても、僕には何の関係も無い…
誰かがどんなに強くても、例えばブルース・リーがどんなに強くても、僕とは何の関係も無いのと同じことです。
そういうことをわかってきたので、尚更、合気道について、格闘技についてモノ言うのは慎重になってきちゃう。
K-1みたいなテレビ番組を見て、「あの選手は弱いね」だとか「あの場面ではこんなふうにしなくちゃ」みたいな言葉の薄っぺらさがわかってきちゃう。
……

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合気道は弱い

いやー。こうやって扇情的なタイトルで惹きつけようと思いまして。
このblogのアクセスログを時々みてるんですけど、先日も見るともなしに見ていると、いつものような語句
・オートマバイク
・ゴーストライダー
・バイク ターボ
・まんこ
・真実の口
・ハヤブサ
なんてのに混じって【合気道 弱い】なんて検索語句が混じってましてな。
「ナニを調べたいんだおまいは」と思いましたので。
以前から言っていますが、僕は合気道は弱いです。まだ白帯ですよ……

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久しぶりの練習

2ヶ月ぶりになりますが、行ってきました合気道の練習。
午前中に早起きして近所の医者に行きましてな。先生に「思ったよりも早いですが、まあヨシにしましょう」と言われまして、わたくしニヤリと笑って「じゃあまた悪さできますね」と。
先生苦笑いして「あんまり無茶せずにケガの無いように楽しんでください」ってなことで。
行ってきました。
んー。思ったよりも動く。
と思ったのは最初の3分でした。
みるみるうちに汗が玉のように噴出しまして、ぼーっとしてきます。
メガネを外して受けの練習をするころにはふと気づくと星がちかちかまたたいております。
フラフラどころか、何もかもワケワカな状態に。
気絶に近い状態といいますか。どこか打ったわけじゃないんですが。
ああ、ここまで体が動かず、それ以前に気力も萎えているとは思いませんでした。
えい、なにくそ、というような気がどっからも湧いてきませんで、えええ、もう、どうぞご勘弁を。的に腰が抜けるような感じでしたわー
これわ夏の暑さの一時的な症状に違いありません。いずれ2回3回とかよえばまたもとのかららにもろるとみょーんりtgg;lkkkkkkkkkkkkっかああいえrlk;。・・あs・ぐは